――神園琉司――



栗柳稜につきまとっている紅宇

俺がちょっと練習しねぇって言っても
ちっともつきまとわないくせに



はぁー
なんであいつなんだよ
なんで俺じゃないんだ……



「栗柳稜!
ちゃんと走って!!」



稜の名前ばっかり



なんなんだよ………



俺は気づかれないように寮に帰った