してない!
してない!してないって!




何回も心で呪文のように唱える



走ってく栗柳稜の背中を追いかける



もう少し





もう、少し………





目の前がなんかぼやけてきた




栗柳稜が近いてくるのがわかる




あたしの意識はそこで無くなった