「なんで?」 そう言ってあたしは栗柳稜が入ってきた窓から下を見た ここ二階だし、結構高いし どうやって上がって来たんだ? 「いつもだったら兄貴、鍵開けてくれてんのに 今日、閉まっててさ 電話しても起きないから」 イヤイヤ あたしも寝てましたけど? あたしは起こしてもいいんですか―! 「じゃ、俺部屋いくわ」 そう言ってあっという間に部屋から出て行った