10センチ彼氏

「わたしも君博さんを好きでいることを誓います。

これから先もずっと、ずーっと」

君博さんは嬉しそうに笑うと、
「ありがとう」
と、言った。

その笑顔を含める君博さんの全てが、全部好き。

小さくても、君博さんが大好き。

「ずっと、そばにいてくださいね?」

「いるよ」

「よそ見しちゃ嫌ですからね?」

「しないよ、小雪ちゃんがそばにいるから」

わたしたちは一緒になって微笑みあった。

「大好きです、君博さん」

「僕の方がずっと好き」

そっと、お互いの唇を重ねた。