10センチ彼氏

「だって、小雪ちゃんがいるから」

そう言った君博さんに、ボンッとお湯がわいたみたいにわたしは顔を紅くした。

そのセリフ、大胆過ぎます…。

「おいで」

そう言われたので、君博さんのところに歩み寄った。

「誓ってもいいかな?」

「何をですか?」

「ずっと、小雪ちゃんを好きでいること。

これから先も、ずっと」

嬉しくて、仕方がなかった。

わたしは首を縦に振ってうなずくと、
「わたしも、誓っていいですか?」

君博さんが首を縦に振ってうなずいた。