うわっ、笑顔がすごくかわいい…。

と言うか…わたし、すっごいドキドキしてる…。

「小雪ちゃん?」

「は、はいーっ!」

わたし、何をしてるんだ…。

呼ばれただけなのに、また叫んで飛んだよ…。

そんなわたしに、君博さんはまたクスクスと笑った。

「そんなに笑わないでくださいよー!」

「だって、おもしろいから…」

でも笑った顔がすごくかわいい。

いつまでも見ていたいと思ってしまった。


「そろそろ、いいかな?」

夕飯も済んで君博さんと一緒にテレビを見ていたら、彼はそんなことを言った。

「えっ、何がですか?」

そう聞いたわたしに君博さんは恥ずかしそうにうつむくと、
「――お風呂…」
と、呟くように言った。

なるほど、そう言うことね。