「どうしたの?」

やっぱり変に思われた…。

「具合、悪いの?」

いえ、そう言う訳じゃないんです。

そう思いながら、わたしは君博さんの方に視線を向けた。

「きゃー!」

またわたしは叫んで飛びあがった。

だって、
「小雪ちゃん?」

君博さんとわたしの距離が近いんだもん!

いつの間に、わたしのところにきたんですか!?

「大丈夫?」

心配そうに聞いてきた君博さんに、
「だ、大丈夫です…」

震えながらだけど、わたしは答えた。

そんなわたしに、君博さんはクスッと笑った。

えっ、何ですか?

「小雪ちゃんって、おもしろいね」

クスクスと笑いながら、君博さんが言った。