真っ白でとてもキレイな由美子先生の手に、ノートをとることも忘れてつい見とれてしまった。

キレイな人って細かいところまでキレイなのねと思いながら、わたしは彼女の手を見ていた。

由美子先生って左利きなんだあ。

わたしは、チョークを持つ薬指に光るものがあることに気づいた。

あ、結婚指輪ってヤツか。

となると、由美子先生は既婚者か。

別に結婚してても、おかしくないんだけどね。

と言うか、キレイな人は結婚もしてるのね。


「今日は、カレーですよー」

盛りつけた白いご飯のうえに、カレーを注いだ。

「わあ、おいしそう♪」

肩のうえで、君博さんは嬉しそうに拍手をした。

カレーライスをテーブルのうえに運ぶと、
「早く食べよ♪」

肩から降りた君博さんは子供みたいにはしゃいだ。

きゃー、かわい過ぎるよ!