てっきり25歳くらいかと思ってた。

人は見かけで判断しちゃダメなんだなと、わたしは思った。

それにしても、
「本当に小さいですね」

わたしは言った。

杉村さんの身長は、折りたたみ式の携帯電話と同じくらいかも知れない。

「どう言う訳か小さくなって、小雪ちゃんのところにきてたんだ」

杉村さんが言った。

「あの…ちょっと、いいですか?」

「んっ?」

首を傾げた彼に、
「君博さんって呼んでもいいですか?」

わたしは聞いた。

一瞬だけ彼は驚いたような顔をしたけれど、
「いいよ」

微笑みながら返事をしてくれた。

何だかよくわかんないけど、わたしと君博さんの奇妙(?)な生活が始まった。