早く本当のことを話さなきゃ。

だってわたしには、君博さんがいるのだから。


「抱きしめたくなるかも」

君博さんが言った。

「何がですか?」

聞き返したわたしに、
「料理してる時の小雪ちゃんの後ろ姿」

君博さんが答えた。

ヤバい、またほれた…。

「フフフ、紅くなった小雪ちゃんも好きかも。

ちょっとイジワルしたい」

「もう、ご飯をあげませんよ?」

そう言ったわたしの声は恥ずかしさのあまり、弱気になっていた。

「いいよ、小雪ちゃんを食べるから♪」

君博さんはそう言って、クスクスと笑った。

わたし、もうダメかも…。

「でも、元のサイズに戻ったらね♪」

耳元でそう言って、彼は甘い約束をささやいた。

やっぱりわたしをドキドキさせてくれるのは誰でもない、君博さん1人だけだ。