昼休みになったので、わたしは約束通り屋上へと足を運んだ。

屋上のドアを開けると、すでに大森くんがきていた。

「お待ちしてましたよ」

紳士な人はどこまでも紳士なんだなと、わたしは思った。

「話って、何ですか?」

君博さんが前にいると言う訳じゃないのに、つい敬語になってしまった。

「単刀直入に言います」

はい?

わたしが聞き返す間もなく、大森くんは真剣な表情になった。

「あなたが好きです」

…はっ?

「あの、言っている意味が…」

訳がわからなくて戸惑っているわたしに、
「初めて会った時、あなたに一目ぼれしました」

大森くんが言った。

それって、昨日のことですよね?

「その時から、あなたのことが頭の中から離れませんでした」

へ、へえ…。