ドキドキの連続だった昨日が無事に終わって翌日を迎えた。

「あれ、どこかに行くの?」

カバンに財布を入れているわたしを見た君博さんが聞いてきた。

「うん」

そう返事をしたわたしに、
「友達と?」

君博さんの質問に、わたしは首を横に振った。

「じゃあ、僕も一緒に行っていい?」

その瞬間、わたしの心臓が跳ねた。

と言うか…えっ!?

驚いて君博さんに視線を向けたら、彼は笑顔でわたしのことを見ていた。

その笑顔、反則過ぎます…。

甘過ぎるにも程があるその笑顔は、絶対に確信犯ですよね?

と言うか、ヤバい…。

「いいかな?」

わたしが首を縦に振ってうなずいたのは、言うまでもない。