ふと顔を上げ、前を歩く大輔を見つめた。 そのジャージ姿の背中を見て、今日一日の出来事が鮮明に蘇る。 試合で活躍する大輔。 私を助けてくれた大輔。 私を気遣ってくれた大輔。 そして…こんな私を好きだと言ってくれた大輔。 彼の優しさに一日中触れて…私の胸は一杯だった。 だけど…… あの時、気付いてしまったんだ…