あんな事言っちゃったから、浅利先生怒ったのかな……? 私の事、幻滅したのかな? 素直になれない自分に時々嫌気がさす。 いつもそう。 私の心に入って来る人達を、私はまた、無意識に突き放してしまうんだ。 それは多分……自分が傷つく事を恐れているから。 私は独り玄関を出る。 真っ暗で無人の校庭。 きっと残ってる生徒はいないんだろう。 私はトボトボと、校門を出ようとしたその時。 ドン!! 「……キャッ!」 突然、死角から人影が飛び出し、私はそのまま茂みに吹っ飛ばされた。