私はそんな事を思い出しながら、浅利先生の授業を受けている。 今回は木製のパズルを作る。板を電ノコで切って、彫刻刀でデザインを掘る。最後に色付けをして完成。 ガガガガ……!! 私は電ノコを作動させて、ゆっくりと板を切っていく。 あれ? ここのカーブが上手くいかない。 「緋乃さ……何か危なくね?大丈夫かよ?」 隣りの電ノコを使う大輔が言う。 私が無理やり板を回転させると、 ガギン! 変な音がしたと思った瞬間、勢いよく電ノコは板を切り裂き逃げ遅れた指が巻き込まれた。 「わ……ッ!!」