恋愛スキル



―――時計の針が12時をさす。


今日の部活動は午前中までだ。


生徒達が帰った後、俺はやる事を済ませ、職員玄関に向かった。


淘子はまだ来ていないようだな。


俺は外に出ると、壁にもたれ煙草を手に取ると、煙を吹きかけた空をボーっと見上げる。


ポツリポツリと雨が降り始めた。



たった一週間の事だ。

淘子に特別な感情は抱いていない。

お互いこれでスッキリすれば、気持ち良く仕事が出来る。


そう思って引き受けた事だった。


勿論、だからと言って松浦との時間を減らす気もない。

その分、俺が一緒に過ごせる間は、もっと彼女を大事にしたいと、心からそう思った。