「何言ってるんだ。こんな時間に一人で帰せる訳ないだろ?」
先生が私の腕を掴んだ。
《ズキン…》
《ズキン…》
何だろう…この痛み?
だんだん痛くなって…。
「大丈夫ですから、離してください!」
「松浦?なんか顔色が…」
突然、ぐらりと視界が大きく傾く。
倒れそうになった身体を、先生が支えてくれた。
「松浦、どうした!」
苦しい…
右手で左胸を押さえ、この痛みから逃げる方法を巡らす。
鼓動と共に強まる痛みは、やがて心臓を捕まれるような圧迫感となり、苦しさが増していく。
私に必死に呼びかける先生の声も…
あまり聞き取る事が出来ない。
何だろう。
どうしちゃったんだろ…私…。
苦しくて苦しくて…
意識が…
「救急車至急お願いします!場所は春日神社………」



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