賢雄の視線が…厳しいものに変わる。 「ならば、何故此処にいるのだ?」 一瞬言葉を詰まらせた理緒だったが、直ぐに口を開いた。 「……迷惑になる事ぐらい、分かってる。でも…それでも十夜と一緒に行きたいの」 「………。」 …賢雄は、黙ったままである。 理緒は更に―… 「…それに、二人に止められても勝手について行くから」 …などと、言うので十夜は溜め息を吐いた。 賢雄は何かを考えるように目を瞑り…… 腰に下げていた巾着袋から何かを取り出し、理緒に向かって投げた。