十夜の目の前に立っている理緒は、コートを身に纏い。 十夜のよりは少し小さいが、十分に大きい何かが詰まっているであろう袋を肩にからっていた。 その格好は……今の十夜と、あまり変わりはない。 「此処にはあんたと一緒に行く為に来た、この格好は旅に出るつもりだから準備した…。これで良い?」 溜め息混じりに理緒がそう言うと、十夜が呆れたように呟いた。 「……あのなー理緒、お前大爺に止められてただろ。説得したのかよ?」 「別に、何も言ってないわよ」 腕を組み、理緒はハッキリと言ってのけた。