賢雄は目を開け、呟いた。 「…そういう事じゃ。すまんな、まだ言えんのだ」 「村長…後一つ、聞いても良いですか?」 ただ黙って賢雄は頷いた。 村医者が口を開く。 「また、あの旅人達は村に来るんじゃないですか?今回は十夜達が居たから被害は少なかったですが…今度来られたら……」 「大丈夫じゃ」 村医者の言葉を遮り、賢雄が断言した。 思わず村医者が首を傾げる。 賢雄がもう一度、断言した。 「大丈夫…。嘉禄達はもう来ない、来ないんじゃ……」