神威異伝




そして、そのまま日向は声を張った。


「十夜ぁ!!お前……何で理緒を、一人で置いてきたんだっ!!」
「っ、火の番を頼んだだけだろ!!?それの何が悪ぃんだよっ!!」


胸ぐらを掴まれ、訳の分からないまま、十夜も声を張る。

日向は叫ぶ様にして、十夜に言った。


「理緒は……あいつは、火が怖いんだよっ!!」
「は!!?そんなの初めて聞―……」
「理緒はっ!!」


十夜の胸ぐらを強く掴み、日向が叫んだ。



「火事で両親を亡くしてるんだよっ!!」