神威異伝





焚き火をしている場所から、大分離れた所にまで歩いて来た十夜は……


「はぁ……。日向、何処まで獲物探しに行ってんだよ」


などと、愚痴を溢しながら日向の姿を探していた。

しかし、中々日向の姿は見つからない。


松明代わりの木の炎を頼りにして、ほの暗い森の中を探す十夜の目に、微かな光が見えた。

それが炎の明かりだと気づいた十夜は、声を張る。


「日向!!」


一回呼んだだけでは反応がなかった為、十夜がもう一度叫ぶ。


「おぉーいっ、日向!!」
「……十夜?」


十夜の声に反応し、木々の間を日向が駆け足で通り抜け、十夜の元に来た。