神威異伝




三人は荷物を下ろし、一息吐いた。

日向が自分の荷物の中から愛用の槍を取りだし、口を開く。


「今日は俺が獲物を取って来る。二人はこの辺で薪になりそうな木を拾って、火を焚いていてくれ」
「分かったわ」
「りょーかい」


理緒と十夜が返事をすると、日向は再び山の中を歩き出した。



その背を見送った後、理緒が十夜に声をかける。


「ほら、早いとこ薪を拾いましょ。急がないと日が暮れちゃう」


十夜は小さく頷いた。


「おぅ」


その後、十夜と理緒は辺りの薪になりそうな木を拾った。

ある程度の薪を拾った二人は、拾ったそれらを一ヶ所に集め、火打ち石で火をつけた。



その作業を終えた頃、辺りがほの暗くなり始めていた……。