「じゃあまた明日連絡して?」

…あぁまた同じ事の繰り返しだ。つくづく自分が嫌になる。

「あぁ仕事終わったら電話するよ。それから迎えに行くから準備してて。」

「わかったわ、おやすみなさい。」

…なんだかんだ毒づいたところで結局私が彼を好きなのは変えようもない事実なのだ。

「おやすみ明日楽しみにしてるよ。」

…だってほら、その証拠におやすみの一言だけでこんなにも嬉しい。



私はなんて現金な女なんだろう…。でも久しぶりのデートに代わりはない。その事実が私の頬を無意識の内に綻ばせる。

その日は幸せな気持ちで眠りについた。


早く貴方に会いたい…その寝言だけが薄暗い寝室にそっと吸い込まれた。