何かが足りない。前作に比べて、決定的な何かが足りなかった。その何かに思い当たると、一人苦笑を洩らした。この興奮や感想を共有出来る相手がいない、ただそれだけのことが、心を重く沈ませていた。
あいつだったらどの場面が好きだっただろう、結末に関してはどう思っただろう、三部目は見たかな、見たとしたら誰と…。過去への懐かしさからか、どこかにまだ未練が残っているのか、複雑な心模様に戸惑いつつも、一人駅に向かう道を歩いた。
あいつだったらどの場面が好きだっただろう、結末に関してはどう思っただろう、三部目は見たかな、見たとしたら誰と…。過去への懐かしさからか、どこかにまだ未練が残っているのか、複雑な心模様に戸惑いつつも、一人駅に向かう道を歩いた。


