それから二人でお台場を満喫した。テレビ局が見たいということで、フジテレビに向かった。真剣な眼差しで、芸能人はいないかとか、テレビカメラはないかと探していた。意外とミーハーなとこも可愛い。テレビ局の前とはいえ、こんな一般人がたむろしている場所に、芸能人もテレビカメラもそうそういるわけがない。残念がる春香を連れて、次はショッピングへと向かった。
様々な洋服や雑貨を見て周り、お互いの趣味趣向を知っていった。春香が一番気に入ったのは、西洋風の雑貨屋に立ち寄った時だった。
「この傘立て可愛い!玄関の前にあったら可愛いよね?」
そう言ったのは、針金の様に細い金属を折り曲げ、時に溶接して作った、カエル形の傘立てだった。愛嬌のある顔に、両手を輪の様に広げ、傘が入れられるようになっていた。