「そっか、無駄な心配だったね。来年もまた来ようね?」
「あぁっ、また来よう。来年は昼寝をしないようにしないとだね。あっ、莉那が怒ってだぞ、春休みに会う約束してたのに、って」
「そっか、ごめんね。たっくんから謝っておいて。そうだ、来年は三人で花火見ようよ?」
「そうだな、そうしたらあいつも許してくれるかもね?じゃ、人もはけてきたし、そろそろ行くか」
「うん、また来年会おうね。ばいばい、たっくん」
「またな、春香」
そう言って、人込みの少なくなった路地へと向かった。コンクリートの道路に、電信柱に、それを囲う家々に、その軒先の草木に、祭の後の静寂が佇んでいた。