「欲を言えばもっと生きたいし、ウェディングドレス姿や、孫の顔も見せてあげたかったけど、それは贅沢だよね?残された時間で、その分もお返ししたいなって思うの。お父さんにもお母さんにも、たっくんにも。こんな体じゃ何も出来ないけど、せめて、あの子は幸せだったって、皆から思ってもらいたいの。ありがとね、たっくん」
暗闇の中、いくつもの光が飛び交っていた。何度も瞬きを繰り返したからだろう。何か言わなくてはと思い口を開くが、それ以上先には進めなかった。どんな言葉も、この闇の中に吸い込まれてしまいそうだった。
「たっくん、こっちに来て」
暗闇の中、いくつもの光が飛び交っていた。何度も瞬きを繰り返したからだろう。何か言わなくてはと思い口を開くが、それ以上先には進めなかった。どんな言葉も、この闇の中に吸い込まれてしまいそうだった。
「たっくん、こっちに来て」


