「まるで蛇の生殺し。どうせなら一息に楽にして!ずっと思ってた。毎日が朝も昼も夜も、晴れも曇りも雨も関係なかった。ただ心臓が、よっこらせ、よっこらせ、って動いてて、眠ったらその動きも止まっちゃうかも…。それならそれでいいや、って思いながら眠りについてた。その方が楽だとさえ思ってた。両親の気も知らずにね」
声色一つ変わることなく、まるで小説でも読んでいるかの様だった。
「たっくんがもう一度助けてくれなかったら、今でもそんな日々を過ごしていたと思う。でも今は違う。お父さんにも、お母さんにも感謝できる様になった。あんな私を、優しく見守ってくれてたんだなって、気付ける様になった。全部たっくんのおかげ。出会った時も転びそうな私を助けてくれたよね?また助けられちゃったね」
もっと早く、その暗闇から救い出してあげたかった。もっと早くに、出会いたかった。そうしたらもっと、もっと沢山のことをしてあげられたのに。
声色一つ変わることなく、まるで小説でも読んでいるかの様だった。
「たっくんがもう一度助けてくれなかったら、今でもそんな日々を過ごしていたと思う。でも今は違う。お父さんにも、お母さんにも感謝できる様になった。あんな私を、優しく見守ってくれてたんだなって、気付ける様になった。全部たっくんのおかげ。出会った時も転びそうな私を助けてくれたよね?また助けられちゃったね」
もっと早く、その暗闇から救い出してあげたかった。もっと早くに、出会いたかった。そうしたらもっと、もっと沢山のことをしてあげられたのに。


