だが、そんなことを気にしていたのも束の間だった。なるべくいい席を探そうと周りを見渡すと、以外と一人客は多かった。カップルや友人連れに比べれば少ないが、同年代位の男性や、ОL風の女性が一人、パンフレットを見たり、飲み物を飲んだりして、その時を待ちわびていた。連れがまだ来てなかったり、トイレに行ったりしているのかもしれないが、何となく一人で来ている気がした。同じ空気を感じたからだ。そう思うと肩の荷も降り、気兼ねなく楽しむことが出来た。
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