「で、今日はどこに行くの」

「どこにしようかねぇ」


ここ1週間ぐらいあたしは神楽にラチられていろんな所に一緒に連れてこられている。
しかもお金を出してくれているんだから凄い。
出さなくてもいいって言ってるのに出してくれる。
何がしたいんだろうコイツは;;


「あ、新しい喫茶店できたんだって」

「へぇじゃぁそこ行こっか」

「…………うん。」


自分勝手なのにときどき何を考えているのかも分からないくらい優しいときがある。



「で、その喫茶店ってどこにあんの」

「確かむこうの商店街の方って聞いたけど…」

「へぇ…」



歩いて行ける距離であたし達は歩いて行く事にした。

けっこう人ごみが増えてきた頃。




「なぁアイツ神崎に似てねぇ?」

“神崎”という単語に反応するあたし。
亮介の友達かぁ?
そぅ思ってその声がした方向を向いた。


「っ!!」


何であいつ等がこっちにっ…!!

「悠…知り合い?」

「…。」

神楽と同じ制服を着た男子3人。
あたしと同じ小学校、中学校だった奴らだ…。


「悠?」