それから掃除はすぐに終わった。

おばあちゃんは、県外に旅行していたが、一緒に行っていた人が旅行先で持ち病の発作が出て、治まるまで看病していた。
だから昨日帰れると予想していたが、今日の朝になってしまってらしい。









「「「「「「「「「お世話になりましたっ!!!!」」」」」」」」」



思い荷物を背負ってお礼を言った。

今日も快晴。
すんげぇ暑い;;

帰りはバスで数十分。
あたし達は全員1番後ろに乗った。

右から肇、神楽、あたし、竜喜、綾香、サクラ、佐伯、綾香、エリの順番。


ガタガタと揺れる車内。
あたしの眠気はグツグツ沸騰するみたいにどんどんあたしを襲う。



カクンッ

頭が前に大きく振れる。

隣の竜喜と由羅は、寝ている。
向うにいる綾香もエリも寝ている。

あたしも……寝ていいのかな…?




カクンッカクンッ


頭にふわっと触れる大きな掌。

「俺起きてるから寝ていいよ」

耳元でする優しい声。
あたしはその声がスイッチだったみたいにいっきに眠気があたしを襲う。


「ごめ…ん………、……かぐ…ら……ぁ…」


隣にいた竜喜のほうに頭が自然に傾こうとしていた。
そのときに大きな掌が神楽の方向に引き寄せた。


「おやすみ……。」


顔が神楽のほうに傾いて神楽の匂いが、優しく匂った。