“後戻り”

まるで僕くんは
わたしの気持ちを
知っていたかのようだった

アリス
「どこまでつづくんだろう…

ハーブティーの足跡は
どこまでも続いている気がした

アリス
「僕くん、どこまでつづくの?

ボク
「さぁね

僕くんはまるで遠足に行く
幼稚園児のようにずんずん進む

アリス
「僕くん、あたしはアリスなの?

ボク
「……アリスはアリスさ


わたしはアリスらしい
わたし(アリス)は
ウサギを追いかけて
鍵を見つけて
お茶会にいかなきゃならないらしい

アリス
「…少女マンガの主人公みたい

突然僕くんが口をひらいた

ボク
「アリス、服はある?

その一言だった