「起きろっ!雛姫!!」

私は何をしてたんだ?

私は何でここにいるの?

「大丈夫か?雛姫!」

(そっか・・・私、階段で誰かと

ぶつかって落ちたんだ。)

「大丈夫です!相手の子は?」

「笹野か?大丈夫だよ!かすり傷だって」

「そうですか・・・。」

(笹野?聞いたことある・・・。)

私の曖昧な記憶の中に、「笹野」

と言う名前があった。

それゎまだ暑さが残った秋の日

紅葉も始まっていない。

・・・・・・ガラガラ♪

「お邪魔します・・・雛姫sゎ?」