中宮は保留のまま更に二年が経ち、東宮の御袴着の儀式が執り行われました。 御腰結いの役は院がお務めあそばして、それは立派で華やかな儀式でした。 しかし私達にとって一大事なのは、その後の宴です。 上座に院、帝、東宮が並んでお座りになり、幼い東宮のお側には御息所が控えたのでした。 それに引き換え私は、数多いる妃の中で比較的上座に近い席につく以外になく、あの御息所より下座だったのです。 私は心の中で屈辱に震え、世間でもその日の位置を殊更に取り沙汰したのでした。