その知らせを聞いた時、全身の血が逆流するような嫉妬を覚えました。 あの東宮様の御子を、私以外の女御が授かった。 敵視するにあたわない更衣などではなく、私と同位の女御が…。 政治的にも女としても負けたという屈辱に打ちひしがれていました。 それでも人前では、あたかも何のこだわりの無いおっとりとした姫としての面子を保ちました。 「おめでたいこと。」 そう言う私を、周りの誰もが疑いはしませんでした。