優しく私を抱いてくださりながら、どこか冷めている東宮様。 しかしそれを露骨に出すことは決してなく、上辺だけはいかにも情が深いようなお言葉をかけてくださいます。 今まで大切に大切に慈しみ育てられ、誰からも愛されてきた私にとって、それは耐え難い屈辱でした。 そんな東宮様に対して可愛らしい事を言える訳もなく、私は石のように固く冷たくなりました。 本当は、一目見た時から惹かれていたのに。