「安産か!」 父上と母上が入ってきました。 父上の第一声が、『男の子か!』ではなく『安産か!』だったことが何となく嬉しゅうございました。 朦朧とする意識の中で周りを見ると、母上は涙を流して微笑み、父上は見たこともないような笑顔を浮かべて若宮を抱いていました。 妹は、笑顔で若宮を見ながらも私の体を気遣ってくれていました。 周りにたくさんいる女房達も興奮の絶頂にあって、泣いたり笑ったりと喜び合っています。