ある日、弟の不在に少将様がいらっしゃいました。 珍しい事ではございません。 お話などしていると急に雨が降り出して、女房達が慌ただしく出て行きました。 今だと思い、 「少将様。 この間のお返事なのですが、やはり私は大臣をお慕い申しております。 身分違いなとお笑いになるかもしれませんが… 本当に有り難く存じますが、少将様のお気持ちにお答えする事は出来ません。」 と申し上げました。