それからも右大臣様は折につけて御手紙をくださいます。 無視する事も代筆で済ます事もできない高貴なお方ですから、恥ずかしく思いながらも結局私がお返事を書いて差し上げていました。 徐々に惹かれていくのは否定できない事実でしたが、相手は右大臣様。 北の方こそいないものの、数か所のお通いどころのあるという御方です。 私のように頼りにする親もいない身では情けない慰み者に身を落とすのが目に見えておりましたので、頑なに色好いお返事は致しませんでした。