その翌日から、姫君に手紙を出し始めた。 姫君に仕える女房につてがあったのだ。 …しかし一向に返事はもらえない。 姫君に求婚する男は、私が知っているだけで七人。 私もその中の一人に数えられたに過ぎないのだろう。 それが何より悔しかった。 他の、噂だけで恋焦がれる男共とは違う。 私はその姿を見たのだ。 恋心の大きさが違う。