平安物語=短編集=【完】




――その翌日、夜のお召しを受けました。

昨夜中宮様をお召しになったことへの嫉妬と、そうは言っても喜びも胸に湧き上がり、気の急く思いで清涼殿へと参上しました。

昨日目の当たりにした中宮様の美しさへの対抗心から、化粧や衣装に特に気を遣って支度をしてありました。