それを聞かれた宮様は、お顔の色も消え失せて今にも倒れておしまいになりそうな御様子でした。 しかしその翌日、私だけをお召しになって、 「今夜殿に申し上げなければと思うのだけれど、一人では言える気がしないの。 式部、一緒に居て頂戴。」 と仰せになりました。 何をおっしゃるのか分かりませんでしたが、宮様のただならぬ御様子に気圧されて、そのまま承ったのでした。