何とも居心地の悪い状態で宴が終わり、私は立ち上がりました。 ご挨拶をして帰ろうとした時、敏感な私の耳は帝のお声を捉えました。 「宮、今宵は清涼殿に。」 心臓を鷲掴みにされたように感じました。 いつも私を「女御」とお呼びになる帝が、中宮様のことは打ち解けて「宮」とお呼びになる。 そしてその「宮」様を、今、夜の御殿にお召しになった…