そうして、宮様の北の対に若君がいらっしゃいました。 若君のお顔立ちは殿によく似ていらして、とても綺麗でお可愛らしゅうございます。 よく人見知りをなさって乳母殿以外の人に抱かれるのを嫌がられるのに、宮様だけは大丈夫だったのです。 宮様はこの血の繋がらない若君を心からお慈しみあそばして、御自分の姫君達と同じくらい、もしくはそれ以上に大切に養育なさいました。