その夜、宮様は殿に、日頃に似ず思い切った提案をなさいました。 「あの若君を、私がお育てしとう存じます。」 そして殿は、 「私こそ、そうお願いしようと思っていたのです。 そう言って頂けると本当に有り難い。」 と二つ返事で承諾したのでした。