しかし人生とは本当に起伏の絶えないもので、その翌々年、高貴な麗景殿女御様が入内されたのでした。
東宮様には姪にあたるお方ですから、当然大切になさるだとうと危惧しておりました。
するとやはり、弘徽殿様と麗景殿様が御寵愛を二分して、うちの更衣様の勢いは衰えてしまったのです。
宮様は、更衣様のお顔が立つように陰ながらあれこれ支援していらっしゃいました。
東宮様の伯母上にあたられるのですから、宮様から東宮様にちょっとお声をおかけすれば何か変わるだろうと思われるのですが、宮様はそういう事はお嫌がりになって決してなさいません。

