更にその二年後の姫宮の御袴着と同時に、御息所様は更衣に異例の昇進を果たされました。 「大臣の姫である事を考えれば更衣の身分も気の毒だけれど、それでもよりしっかりとした身分を頂けたと言うのは安心な事ね。 男御子を授かったら、女御にもなれるのではないかしら。 后にもなれたら最高なのだけれど…」 誰より高貴な宮様ですもの、低い御身分の更衣様が心配で仕方なくていらっしゃるのでしょう。 私にだけ零された、宮様の本音でございます。