大君は見事に帝の御寵愛を受けられて、入内から三年後には男御子を御出産なさいました。 殿はそれはもう大喜びで、あわよくばこの御子を次の東宮にとお考えのようでした。 宮様は御無事な出産と初孫のご誕生を喜ばれる一方で、中宮様のお気持ちを案じていらっしゃいました。 私どもは、中宮様は帝に冷めていらっしゃると聞きますから何もお悩みになることはございませんと申し上げたのですが、宮様はどうも釈然としない御様子でした。