平安物語=短編集=【完】




宮様が十二歳におなりあそばしまして、贅を尽くした御裳着の儀となりました。

御調度類を始めとして、女房達の衣裳までもきらびやかに美しく、主役の宮様に至りましては申し上げるまでもございません。

お美しく着飾られたお姿はそれはもうまばゆいばかりで、中宮様や帝はお涙をお堪えになれないでいらっしゃいました。